皆さん、包丁人からお料理のご紹介を致します。
今回のお料理は、【ドゥルワカシー】です。
皆さん、【ドゥルワカシー】はご存知でしょうか?
ドゥルワカシーとは、田芋を蒸してマッシュして、田芋の茎(ムジ)や豚肉など具材を合わせて出汁で長時間煮詰めたお料理です。
宮廷料理なので、王様が食べていた高級なポテトサラダとわかり易くご説明しています。
田芋は親芋の周りに小芋が多数つくことから「子孫繁栄」をイメージされるおめでたい食材で、ドゥルワカシーは祝い事に出されるご馳走でもあります。
ドゥル(泥)ワカシー(沸かし)。
*田芋を煮ている際に泥を煮ている様に見えるからという説あります。
もう1つの説は。。。
*中国語でペースト状のものを【泥】と書きます。
マッシュポテトを中国語では、【土豆泥】と書きます。
ペースト状のものを煮ているので、(泥沸かしー)と言うのですね。
琉球王国では、儀式や接待、行事などの際に供された宮廷料理には中国料理の影響が濃く、中国皇帝の使者である冊封使の接待は、琉球王国の国家を挙げての行事であり、その為に王府は琉球人(包丁人)を中国に派遣して料理を学ばせたそうです。
沖縄の料理は、中国や他国からの良いとこ取りの料理なんですね。
私は、ドゥルワカシーを5時間かけて仕込みをしています。
泡盛倉庫へ来た際は是非、手間隙かけた、ドゥルワカシーを召し上がって頂きたいです。
皆様のご来店お待ちしております。
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